<広島0-1DeNA(28日)>またもや投手を見殺しだ。広島が28日のDeNA戦(マツダ)に0—1で敗れ、今季5度目の完封負けを喫した。先発の大瀬良は安定感抜群の投球で8回まで無失点に抑えていた。しかし、初回の好機を逃した打線は援護することができず、9回に痛恨の失点。“逆スミ1”で3敗目を喫して今季初白星はお預けとなった。9連戦の初戦を落とし、今季最多の借金7。赤ヘルは巻き返せるのか。 

 ここまでくると“2年目のジンクス”と、ひとくくりにはできないかもしれない。0—0と投手戦の展開で迎えた9回、先頭の代打・白崎に遊撃への内野安打を許し、犠打で一死二塁のピンチ。ここでギアを一段階上げた大瀬良は倉本を空振り三振に仕留めて小さくガッツポーズしたが、続く梶谷に甘く入ったスライダーを中前に運ばれて痛恨の失点。この1点が決勝点となった。 

 8回までは完璧な投球だった。初回一死二塁のピンチを切り抜けると最速150キロの直球にカーブを交えて緩急をつけ、最近3試合で18得点と好調のDeNA打線を翻ろう。わずか2安打に抑え込んだ。それだけに緒方監督も「大地は責められない。リズム良く投げていたし、今季一番に近い投球。気持ちもボールもしっかりとしていた」とかばった。 

 打線の援護に恵まれず“逆スミ1”で3敗目。9回1失点と先発の役割は果たしたが「こういう時こそ0点で抑えるのが勝てるピッチャー。あの1球だけ。コースは悪くなかったが、高さが甘くなってしまった…」と唯一となった梶谷への失投を反省した。7日の巨人戦でも1点リードの9回に失点し、勝ち投手を逃している大瀬良は「9回に点を取られるのは2回目。詰めの甘さというか…。何かが足りないと野球の神様に言われていると思う。次もしっかりとゲームをつくれるように頑張りたい」と話した。 

 打線の拙攻が響いたのも確かだ。初回一死から菊池、丸の連続安打とDeNA先発・久保の失策で一死満塁のチャンスを得たが、シアーホルツが見逃し三振に倒れると野間は一ゴロで無得点。好機を生かせない打線に、指揮官は「初回に相手のミスがあったが、あそこが得点につながらない。開幕からそういう流れになってしまっている。これを打破しないといけない。打席で強い気持ちを持って入ってほしい」と訴えた。投打がかみ合うのをひたすら待つしかないのか。鯉の季節を前に赤ヘルがもがき苦しんでいる。

いや、苦しいですね。借金7。
借金が10を越えるともうダメだと言います。

踏ん張りどころと言う事です。