広島の黒田博樹投手(41)が24日、20年目のシーズンを前に「見返す」と強い覚悟を語った。この日はマツダスタジアムで全体練習に参加。キャッチボールやバント練習、ダッシュなどで調整した。8年ぶりに古巣復帰した昨季は、チームとして優勝の期待が高まる中、結果的には3年ぶりのBクラス転落。エース前田健太投手(27)が抜けた今季、下馬評は決して高くない。

 「燃える材料になるというか、見返したい気持ちがなければウソだと思う。僕だけじゃなく、選手全員がそういう気持ちで挑めば、また違った結果になってくると思う」。

 オープン戦は6日の西武戦(マツダ)で、2回2/3を6安打3失点。13日のDeNA戦(福山)は、6回6安打2失点。20日のソフトバンク戦は、4回7安打5失点でKOされた。計3試合の登板で12回2/3を19安打10失点。防御率5・68と数字上では不安を残す形となったが、新球など随所に新たな試みを取り入れるなど、試行錯誤の調整登板だった。

 今季初登板は開幕第2戦、26日のDeNA戦(マツダ)の予定。20年目の開幕に向けて「何年、経験しても身の引き締まる思い。それは変わらないですね。周りの人の期待に応えたい、チームの力になりたい。自分どうこうというより、どちらかと言えばそういう方が強くなってきている」とフォア・ザ・チームでの頂点を誓った。

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