日本社会に爽やかな風を送り込んでくれたカープ女子。世には「ユニフォーム効果」というものがある。彼女たちは赤い衣装に身を包んでいるため。一見、同じような行動をする人たちのように見える。

ところがどっこい、その一人ひとりにはツヨイ個性がある。むしろ、その人たちをひと括りにして語るのが難しいのである。

そういう人たちを多面的に紹介してみたい。

ドラえもん
日本人で”ドラえもん”を知らない人はいないと思う。海外でも”ドラえもん”は広く知られている。その知名度は総理大臣をも凌ぐだろう。
ただその日本語の声の主を思い起こす人は、よほどのアニメ痛でない限り、数少ないと思われる。ましてやその人が、筋金入りのカープ女子であることを知る人はもっと少ない。
声の主は水田わさび。2005年から初代の跡を継いで、ドラえもんの声を担当している。本人は三重県出身なのだが、幼い頃からのカープファンである。
そのルーツは父親にある。広島県出身だった父親は、娘に徹底的なカープ教育を行った。
実は、広島には、これと同じような父親がごまんと存在し、後世へバトンを繋ぎ続けている。

国際派ロック歌手
広島県出身の音楽グループ・ラブリンタンプリンのボーカルaya
彼女が、自らをカープ女子と強く意識するようになったのは、広島出身だからということではない。2008年に発売された「それいけカープ~若き鯉たち~」「ゴーゴーカープ」「痛快!赤ヘル音頭」「燃える赤ヘル僕らのカープ」など。一連のカープソングをユニークなロックに乗せてCDヒットさせたからである。

これらに代表されるような、個性豊かなコープ女子がいる
それらを1本のヒモで括れるほど単純なものではない。
大胆にも、その人たちを4つのグループに分類して締めに代えたい。

<新生グループ>
広島やカープとの地縁、血縁はなく、純粋にカープやカープ選手に惹かれる主に若い世代の女子たち。ファン歴が浅く、一部に野球のルールを知らない人たちも含まれる。関東に多いが、いま全国に広がりつつある。

<本家グループ>
新生グループの存在を意識し、広島でこれに対抗する形で顕在化してきたカープを応援する女子たち。個々にはかなり以前から存在していたが、この機会に結束を固めた。カープ情報については、関東のスポーツ記者より詳しい。

<保守グループ>
ブームとは一線を画し、自分のスタイルでカープの応援を続ける女子たち。年齢には関係なく、多少マニアックな面を持つ。知っているカープ情報はやや古いが、一部に芸術家、作家、歌手なども含まれる。広島に多いが、関東や全国にも多く存在する。

<アンチグループ>
ブームを嫌い、ひそかにカープを応援する女子たち。なかには積極的に、にわかカープファンを批判する女子もいる。個性的で、一部に変わり者と呼ばれることを憚らない人たちも含まれる。広島をはじめ全国に点在する。ただし、人数は少ない。