この本は広島テレビアナウンサー森拓磨氏が、
黒田氏のそばで見ていた姿を描いた本です。

彼が初めて黒田氏に取材したのが2002年

当時プロ6年目を迎えた黒田氏は、

2001年にプロ初の二桁勝利に続き、

2002年も連続して二桁勝利を上げた

新人アナウンサーだった彼は

覚えなければならない事が山ほどあった

プロ野球の選手との取材する時間なんてほとんど無い

彼が黒田氏と特別な関係になるのはまだ先の話になる

2002年5月24日、

黒田氏は腰痛の影響で一軍登録を外れた後の、

復帰登板を巨人戦で臨んだ

結果は124球13奪三振の完封

ヒーローインタビューで

「ナイスピッチングでした!」

と声をかけられるも、黒田氏は言葉に詰まる

怪我でチームを離れ、その復帰戦で完封した事に、

黒田氏は溢れる思いがあったのだろう

少し時間を置いて、

「・・・はい、良かったです」

と答えるのが精一杯だった

黒田氏は決して多くを語るタイプではないが、

それでも記憶に残る名シーンや名言をいくつも残している。

そこには計算も演出も一切なく、

あるのは黒田博樹という男の生き方だ。

その後も彼は、

黒田氏の感情が溢れ出る瞬間に何度も心を揺さぶられることになる。

黒田氏はこんな言葉を残している

「そりゃ、絶対に打たれへん球投げたいやろ」