東京人の広島カープ応援奮闘記

東京人です。広島を好きになったのは、1986年の日本シリーズ、第1戦引き分けの後広島3連勝、後4連敗で敗戦したあの時です。家族は西武デパートが安売りをするので西武を応援していました。子供だった僕は「赤い方かわいそうじゃん」と思い、心の中で一人カープを応援していました。が、3連勝の後、4連敗。野球に興味のなかった子供でしたが、初めて真剣に見た野球で、怖さと魅力を覚えました。それ以後、野球の大ファンになりました。子供心に、カープが日本一になるまでカープを応援すると決めました。まだ日本一になっていません。もう一生カープファンです。 2連覇しました。僕の目標は広島黄金時代の到来です。毎年優勝争いに絡んで、そして優勝して、日本一になる。 東京人ですが、広島の試合はradikoで毎試合欠かさず聴いてます。テレビ中継があるときはもちろん見るし、毎年10試合近くはチケットを購入し観戦に行きます。 東京人の熱烈広島ファンの奮闘を辿るブログです。

カテゴリ: 本の紹介

日本社会に爽やかな風を送り込んでくれたカープ女子。世には「ユニフォーム効果」というものがある。彼女たちは赤い衣装に身を包んでいるため。一見、同じような行動をする人たちのように見える。

ところがどっこい、その一人ひとりにはツヨイ個性がある。むしろ、その人たちをひと括りにして語るのが難しいのである。

そういう人たちを多面的に紹介してみたい。

ドラえもん
日本人で”ドラえもん”を知らない人はいないと思う。海外でも”ドラえもん”は広く知られている。その知名度は総理大臣をも凌ぐだろう。
ただその日本語の声の主を思い起こす人は、よほどのアニメ痛でない限り、数少ないと思われる。ましてやその人が、筋金入りのカープ女子であることを知る人はもっと少ない。
声の主は水田わさび。2005年から初代の跡を継いで、ドラえもんの声を担当している。本人は三重県出身なのだが、幼い頃からのカープファンである。
そのルーツは父親にある。広島県出身だった父親は、娘に徹底的なカープ教育を行った。
実は、広島には、これと同じような父親がごまんと存在し、後世へバトンを繋ぎ続けている。

国際派ロック歌手
広島県出身の音楽グループ・ラブリンタンプリンのボーカルaya
彼女が、自らをカープ女子と強く意識するようになったのは、広島出身だからということではない。2008年に発売された「それいけカープ~若き鯉たち~」「ゴーゴーカープ」「痛快!赤ヘル音頭」「燃える赤ヘル僕らのカープ」など。一連のカープソングをユニークなロックに乗せてCDヒットさせたからである。

これらに代表されるような、個性豊かなコープ女子がいる
それらを1本のヒモで括れるほど単純なものではない。
大胆にも、その人たちを4つのグループに分類して締めに代えたい。

<新生グループ>
広島やカープとの地縁、血縁はなく、純粋にカープやカープ選手に惹かれる主に若い世代の女子たち。ファン歴が浅く、一部に野球のルールを知らない人たちも含まれる。関東に多いが、いま全国に広がりつつある。

<本家グループ>
新生グループの存在を意識し、広島でこれに対抗する形で顕在化してきたカープを応援する女子たち。個々にはかなり以前から存在していたが、この機会に結束を固めた。カープ情報については、関東のスポーツ記者より詳しい。

<保守グループ>
ブームとは一線を画し、自分のスタイルでカープの応援を続ける女子たち。年齢には関係なく、多少マニアックな面を持つ。知っているカープ情報はやや古いが、一部に芸術家、作家、歌手なども含まれる。広島に多いが、関東や全国にも多く存在する。

<アンチグループ>
ブームを嫌い、ひそかにカープを応援する女子たち。なかには積極的に、にわかカープファンを批判する女子もいる。個性的で、一部に変わり者と呼ばれることを憚らない人たちも含まれる。広島をはじめ全国に点在する。ただし、人数は少ない。


「いまなぜカープなのか」について、
人々の意識から生まれる社会の風潮や個々の因果関係から、
その方向性のようなものを導きだしてみたい。
これを7つの側面から捉える。

①社会の風潮
戦後の日本社会は、東京という大都市を中心に回ってきた。
中央集権とでもいうのだろうか。中央にドッカリと東京が君臨していて、
大阪、名古屋、福岡、などがこれに対抗する形となっている。
地方都市というのは、よほどのことがない限り、
注目を集めることがない。

ところが、ここ5,6年前から、特に、そういう流れを面白くないと感じる人が増えてきた。
このムーブメントは、社会や政治の流れとも一致している。

プロ野球の世界でも、巨人ばかりが野球ではない。どこか面白いチームはないものだろうか。
この際は強いチームでなくてもよい。弱くても、応援のしがいのあるチームがよい。
そんなファンの目先にあったのが、カープなのではないか。
このチームは、若い選手が突然出てくる。何やら、知れば知るほど奥が深い。

②ヒロシマの意味
広島は、世界ではじめて原爆を投下された街である。
その地で1つのスポーツ文化のようなものが生まれた。
カープというチームには、その芯の部分で、どうしても離れられないものがある。
そもそもスポーツというのは、
打ちひしがれた人々の心を癒やすのに適している。
そのことを知りたいのなら、
広島に来てカープを応援してみると、
うっすらとでもそれを感じることができるのではないか。

③球団経営
カープ球団は、日本のプロ野球メジャー球団のなかで、唯一、親会社を持たない。
その結果、球団経営についても、他の⑪球団とは一線を画す。
他の11球団は赤字を出しても、
親会社がそれを補填することができる。
親会社のPRに役立つという大義名分が成立するからである。
ところがカープの場合はそれが成立しない。
そうなると大きなバクチに出ていけない。
つまり健全経営が求められるのである。
大金をはたいて、
活躍するかしないか分からないような大物選手を獲得するなどは、
もってのほかなのである。
その結果が、
「選手は自前で育てる」「FA選手は追わない」
などの球団方針を生むことになったのである。

④チームの戦い方
カープ選手の育成については、揺るがぬ方針がある。
つまり最初から、それなりの実力を備えた高額の選手を獲得してくるのではなく、
まだ無名の、年俸に関心を持たない選手を探してきて、
鍛え上げるという方針なのである。
こういう選手たちが活躍できるのは、
カープという独特の土壌があるからなのではないか。
こういう選手の使い方によって、
現場では、思わぬストーリーが展開しはじめる

⑤イケメン選手たち
2010年。
その現象は、カープが試合を行うすべての球場で起きるようになったのである。
1試合に一度だけ、球場内に地響きのような完成が湧き上がるようになったのである。
それは場内アナウンスで「代打・前田」が告げられたときだった。
彼はダッグアウトから打席に入るまで、相手投手を一度も見ない。
まるで役者が舞台に登場してくるように、球場内の緊迫感のある空間を作り上げた。
確かに、前田智徳は、歌舞伎役者のようなイケメンである。
ただそれを主な理由として、場内が盛り上がっていたわけではない。
カープのイケメン選手、
それは外見を意味しない。
鍛え上げられた肉体と精神。そこから生まれる極上のドラマ。
その様相に対して声援を送っていたのである。決して、その逆ではない。

⑥赤い魔力
プロ野球12球団のなかで、純な赤をチームカラーとしているのは、
カープだけである。
カープの赤は、お祭りのハッピなら許されようが、日常生活のなかで使うにはあまりに目立ちすぎる
実は、その無謀さ、派手さ、明るさが、若い人の心に届いているのではないか。このくらい派手にやってもいいのではないか。カープの”赤”は、そういう色のようにも見える。

⑦応援スタイル
プロ野球12球団のなかで、カープくらい、バラエティに富んだ応援スタイルを創り出してきた球団はない。
はじめて球場でトランペットのメロディ音を響かせたのは、あの”山本浩二のテーム”だった。またその山本浩二の話によると、はじめて球場でジェット風船を飛ばしたのも、甲子園球場のカープファンだったという。
いまでは、ファンが交互に立って応援するスクワット。運動しているのは、グラウンド内の選手だけではないのだ、観客席のファンも一緒になって、汗をかきながら体を動かしている。
ただ願うならば、スクワット応援は、50歳までにしてほしい。もし1試合ずっとスクワと応援を続けたとすると、その回数は700回を超えるという。

かつて日本社会では、スポーツの応援は男性特有のものだと思われていた。特にプロ野球の世界では、その傾向が強かった。ところが女性の社会進出とともに、プロ野球の応援現場でも女性の姿が目立つようになった。

むろん男性でも女性でも、スポーツを応援する気持ちに変わりはない。それが人間本来の姿である。

女性ん参画によって、ゲームとしてのスポーツよりも、そこで戦う選手(人間)たちの方に焦点が当たりはじめたと言ってもいい。

スポーツ応援においては、特に女性ファンにとって、スターの不在は不可欠なものであろう。

スポーツ応援への女性進出が、劇場のショーがスターによって演じられるのと同様の、スポーツのショービジネスとしての側面を呼び起こしてくれたのではないかと思っている。

応援者と競技者が一緒になって戦うのは、いつのまにかにスポーツ界の常識になった。

カープ女子たるもの、応援の態度・形というものを大切にしている。早い話、弁当を食べているとスクワット応援はできない。メガフォン片手に必死に応援しているカープ女子たちを見ていると、つくづく時代の流れを感じる。

プロ野球12球団のなかで、これほど独特で統制のとれた応援が、他にあるだろうか。カープの応援は、その美しさにおいても日本一ではないか。

歳を重ねると、球場で知らない人と無邪気に行動を共にするというのは、どこか気が引けるところがある。ただホームランを打ったときなどに、たまたま隣の席に座っている人とハイタッチをすると、正直言って、子ども心が蘇り、瞬間的に幸せ感が充満する。

スポーツの応援というのは、すべてのファンが自らの心のなかで自由に書き綴ることができる物語のようなものである。

その対象は、強いチームや大スターである必要はない。むしろ、それがマイナーであるほど、個別的な楽しみ方が生まれてくるように思う。

ここまで書いてくると、カープ女子たちが応援している正体みたいなものがうっすらと見えてきた。

それは「勝った、負けた」の世界を超越している。カープは単なる野球チームであることを超え、彼女たちの生活インフラの一部になっているのではないか。

彼女たちを惹き付けるもの。それを一言で表現するならば、カープの”一生懸命さ”と”潔さ”であろう。

若い選手を獲ってきて、彼らを徹底的に鍛える。FA宣言した高給取りの選手については、決して興味を示さない。カープは、たとえそれが自チームの選手であっても、FA宣言した選手は深追いしないのである。

ここに至って、ようやくカープ女子とカープ野球が結びついてきた。プロなのに、高校野球のように戦う。そこに純なスポーツ精神が宿る。それが、カープが人々から愛される理由の1つになっている。

小さなドラマの一つ一つが、カープ女子のハートを揺り動かしているのではないか。

マエケン

彼はいつも下位に低迷していたカープと言うチームを一躍、全国レベルの注目度に引き上げてくれた選手である。

日本のプロ野球ファンが彼に注目したのは、その若さ溢れる投球だけではなかった。彼が発する言葉や行動が、いまに生きる人たちの感覚にピッタリと合致し、素直に好感が持てたからである。

「黒田さんは素晴らしい投手です。ただボクだって負けているわけにはいきません。」

カープに復帰した黒田について聞かれたとき

「開幕投手は監督が決めること。しかし、ここは遠慮するところではない」

彼はその後に登場する若い投手のモデルとなった。類を友を呼ぶという言葉がある。その後のカープには、野手を含め、彼に続けとばかりに、それぞれの個を持った選手が続々と登場する

還ってきた黒田

黒田が

「(カープへ)帰ります」

と電話でいった時、球団関係者は震えが止まらなかったと言う
その報告を聞いたある球団幹部は、思わず飲みかけの野菜ジュースパックを握りつぶしたという

カープファンはこれまで黒田の残した数々の言葉を忘れない

「カープとカープファンを相手にして投げる自分の姿は想像できない」

堂林ブームとカープ女子

カープ女子を語る時、この男の存在をヌキにしては語る事ができない。堂林翔太はカープ女子ブームの火付け役を果たした男である

2012年の開幕戦、堂林翔太の名前が「7番・サード」で表示されていたからである。それは野村謙二郎の覚悟の表明でもあった。

彼はいくら三振してもフルスイングである

「人生はフルスイング。そうすれば、失敗しても悔いは残らない」

型破りな男

カープにスーパーマンみたいな選手が登場した。彼はこれまでの日本のプロ野球選手のモノサシでは測りづらい選手である。

菊池涼介

牛若丸のような守備は見ていてウキウキする。全身がバネのよう。身体能力もすごいのだが、何よりも全力プレーが気持ちいい。

エルドレッド

この男はチームメイトからカントリーと呼ばれ、とにかくお茶目で可愛いのである

東京遠征に行った時は一人でラフなかっこうで山手線に乗る

監督の言葉に素直に耳を傾け、守備ではダイビングキャッチを試み、一塁へヘッドスライディングする

2014年シーズン途中、堂々とセリーグの2冠王だった彼を2軍に落とす

カープでは二冠王でも2軍に降格することがある

このシーズンカープでは2005年の新井選手以來5人目となる本塁打王に輝く

カープというチームにしか生まれない男のドラマがある。
そういう苦節のドラマが刻まれる限り、カープ女子の声援が絶えることはないだろう

カープ野球では、一貫して変わらない戦い方がある。
それはたとえば、投手を除く打順の多彩さで表れる

カープには若い選手が多い。彼らを取り組み、毎試合のように打順が入れ替わる。
そして1軍と2軍の選手がひんぱんに行き来する。

昨日まで2軍で汗を流していた選手が、今日は1軍でスタメン出場している。
カープというチームは、いつも2軍選手を含めた全員野球なのである

カープにはマツダスタジアムの他に、もう一つ聖地と呼ばれる場所がある
岩国市由宇町にあるカープの2軍本拠地である
3,4年前からその由宇球場の様子が変わってきた
従来でも数十名単位ならそういう光景が見られたが、
今は従来の一般客よりも、
若い女性ファンの方が目立つ
赤いユニフォームを着た女子たちが
数百名という単位で押しかけてくるのである

ある日由宇球場の試合で、
野村祐輔が調整登板
1塁は栗原健太
2塁東出
4番はロサリオ
こうなると観ているのは1軍なのか2軍なのか区別はつかない
カープの2軍は他の球団を比べて1軍との距離が近い

広島は2軍のテレビ中継がある
プロ野球12球団のなかでも2軍のテレビ中継をやっているのは数少ない
他の球団では数少ないと思われるが、
2軍の試合を観るために広島市内からバスツアーが企画されている
このツアーでは山崎隆三氏がガイド役を務めた事もある
外木場義郎がガイド役を務めた事もある
試合が終わってから普段は入れないグラウンドで選手と撮影会が行われる
その帰り道、バスの中ではサインボールがプレゼント
ゆう温泉のお弁当付き
これで参加費6600円なら安すぎるのではないか?

広島人はそもそも野球が大好きである
カープだけでなく高校野球も含まれる
そうなるとどうしても市民が戦い方に口を出すようになる
カープが負けると街中で監督批判が噴出する
例えば阪神の監督批判が凄まじいのは有名だが、
それは関西特有に自虐や毒舌に端を発し、
詰まる所ギャグに近いのである
ところがカープの場合は本気度が違う
とにかく真面目なのである

2014年10月、
巨人の首位が決まりカープと阪神がまだ2位争いをしている頃
セリーグ上位3チームの監督采配のファン満足度調査の結果を発表した、

1位 巨人 腹監督 59%
2位 広島 野村監督 35.5%
3位 阪神 和田監督 7%

監督の采配にほとんど文句の言わない巨人ファン
親身になり過ぎて本気で口を出すカープファン
勝っても負けても不満を述べる阪神ファン

この伝統に変化が表れ始めた
カープ女子を中心とした新しい人種が登場したからである
彼女たちは結果については概ね受け入れる
その際監督批判などはほとんどしない
ましてや選手批判などもってのほかである

このページのトップヘ